詩集~揺れるカーテンの下で

2017-04 

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   止まない雨はない  明けない夜はない

   この言葉をはじめて聞いたのはいつのことだっただろう。



   そうか!

   そうだよ!

   この夜もいつか明けるんだ。



   眠れなくて 世界にまるで自分ひとりしか存在しない気がして

   心細くてたまらない夜も

   必ず明けて朝を迎えた



   三時、新聞配達のバイクの音

   こんな時間にも起きている人がいると分かり

   ホッとする瞬間



   あの人は 私がふとんで悶々としている間も

   せっせと新聞を調え 配達準備をしていたんだよ



   四時 雨戸を開ける音

   五時 雀の声

   テレビをつければ 笑顔の天気予報



   そうして、あちらこちらで「おはよう」が交わされ

   誰もが長い夜を抜けて来る



   明けない夜はないんだよ

   それにひとりぼっちでもない

   暗い間は見えなくても みんなここにいる



   私も「おはよう」と言おう



   寝不足だし 泣いてたから

   すぐに元気いっぱいにはなれないけれど

   私の「おはよう」を待っててくれた人もいた



   おはよう


   おはよう


   夜が明けたね


   朝がきたんだよ


   もう大丈夫














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夜の洗濯



   夜の澄んだ空気の中で

   心の洗濯をしています



   公園のブランコも

   パン屋さんのとんがり屋根も

   家の前のアスファルトも

   夜風に洗ってもらっています



   キラキラ光が戻ったら

   明日の朝まで おやすみなさい






おやすみ 光とともに

     


     あなたの胸に
     
     不安がうずまいているのかと思うと

     私はいたたまれなくなり

     寝息がとぎれないようにとそっと近づき

     その胸に手をあてた



     静かに上下するこの胸が

     よいもの あたたかいもので満たされますように



     それを願って目をつぶり

     優しいシーンばかりをいくつも描いた



     冬の日だまり

     のんびり起きる休日の雨の朝

     旅先の澄んだ空気

     クリスマスのイルミネーション



     大好きな瞬間のあれこれに心が浮き立ち

     私の手のひらは急速にあたたまる



     何かが苦しくて暗闇にいるように感じても

     あなたが再び光に気づく日は もう間近に迫っているはず



     今 元気出してとなかなか言えない



     私はただただ その胸に光の玉を入れてゆく

     ストーブに薪をくべるように



     ずっと赤く燃えていて

     あなたの胸をあたためて



     おやすみ 

     今日もよくがんばったね


   
     おやすみ

     光とともに

     






    

優しい手紙

   
   朝の道

   目の前を横切った黄色い蝶々

   あれはとても素敵な手紙

   いってらっしゃいと言ってくれました


   
   そうしてそれから職場に着いて

   たくさんの笑顔に会いました

   それもとても嬉しい手紙

   一緒にいましょうと言ってくれました



   一日中手紙が届きます



   私たち 同じ時代 同じ星に生まれてきたんだね

   出会えてよかったねと

   

   

心静かに

   雨が降ったら雨を見る


   ただ ただ 雨を見る 



   そういえば子どもの頃はそうしていたのです


   ただ空を見る とか

   ただ花を見る とか

   ただ音を聞く とか



   アスファルトに跳ねる雨粒の形

   カサに跳ねる雨粒の音

   庭の木々をくぐる雨粒の光



   私はなんでも見ていたし 

   なんでも聞いていたし 

   なんでも知っていたのです



   ただ ただ それを感じるということが 

   だんだん だんだん少なくなって



   いつも何かしながらで

   いつも何か考えながらで

   いつも何か気がかかりなことがあって



   今日は ベランダに出て

   虫の声に浸りたい



   明日は 空の雲をじっと見る



   ただ ただ じっと


   ただ ただ しーんと
   
   

輪になって



   みんなが

   それぞれ

   そのとき そのとき

   一緒にいる人たちと愛の時間を過ごすと

   ぐるっとまわって、朝から夜まで

   ずっとずっとみんな幸せです


   悲しい人は いなくなります
   

花は


   ジョウロのお水に愛をたっぷりまぜて

   心の花に注ぎましょう

   お日さまの輝きと風のささやきもここに連れて



   そう 心の花に愛の水を

   自らの手で



   頑張ってるね

   えらかったね

   少し休んでね



   なんにも心配しないでね

   大丈夫



   花は咲いているよ

   そして咲くよ

   これからも


海よ



だれが君のこと 悪く言うの

拾いにいこう

きれいな貝殻を



おお 海よ

貝殻とガラスの石をここに寄せて





だれが君のこと 悪く言うの

見つけにいこうよ

新しい波を



おお 海よ

エメラルドの波をここに寄せて





海よ

光よ

ここに寄せて

thanks days



ローズヒップティや

アップルカモミール



ひと眠りのそのあとは



空を見よ



生きのびるために私たちは

何をしてきたか



それを糧と刻んだら



その足を前へ

誰かがそれを隠しても


誰かがそれを隠しても

隠したことにはならないの



昨日の私のうれしいこと

明日の私の光



誰かがそれを隠しても

この世の中からはなくならないから

隠したことにはならないの



この力強い真実を

私ははじめから知っているから

隠されたことにはならないの

魂の約束



私たちは生まれるとき、神様から魂をいただきました。
みんなその魂を、自分の真ん中においています。


魂は磨けば磨くほど光ります。



漢字の練習を一生懸命しました。
魂は昨日より光ります。


電車でおじいさんに席をゆずりました。
魂は昨日より光ります。


弟におやつをあげました。
魂は昨日より光ります。


今日はごめんねが言えました。
魂は昨日より光ります。


あの人にありがとうが言えました。
魂は昨日より光ります。


努力したり、がまんしたりすることは
魂を磨きます。



けれど
努力したり、がまんしたりすることだけではなく、
楽しいこと、うれしいことも、
魂を光らせることが分かりました。


友だちと楽しく大笑い。
魂は昨日より光ります。


誕生日のプレゼント。
魂は昨日より光ります。


楽しいことやうれしいことも魂を磨くと知って、
私はなんだかホッとしました。



ある日、そうじをさぼって友だちと遊びました。
友だちと楽しく大笑い。
けれどその日、自分の中の魂を見て驚きました。


あんなに楽しく笑ったあとだったのに、
魂は、光るどころかくもっているのです。



ある日、友だちからネックレスをもらいました。
お店から盗ってきたネックレスだと言います。
ほしかったものなので、
よく考えもせずにそれを受け取りました。

  
その夜、魂を見てみたら、その日もまた魂は、
昨日よりくもっていました。



ある日、一人が言いました。


ねぇ、あの子、はぶかない?
あっという間に、その子はひとりぼっちになりました。
私は、その子をひとりぼっちにさせる側にいました。
その輪の中で私には、急に仲間が増えました。
新しくできた仲間とともに、
おもしろおかしく過ごしました。


そんな日々を送る中、
私は久し振りに、自分の中の魂を見てみました。


私の魂は真っ黒になっていました。
私は、自分の魂の色を見て、
とてもおそろしくなりました。


楽しいこと、うれしいことの中にも、
魂をくもらせること、
魂を濁らせることもあると分かりました。



楽しいこと、うれしいことには、
2種類あると分かったので、
これからは、
気をつけていかなければならないと思いました。


     *


毎日魂を磨き、
毎日魂の様子を見ているうちに、
私は不思議なことに気がつきました。



磨いたつもりのない日でも、
魂の輝きが、増しているときがあるのです。


そういう日の一日を振り返ってみると、
その日は、きれいな花を見たり、美しい夕焼けを見たり、
そういう日だったことが分かってきました。


映画を見たり、本を読んだり、音楽を聴いたり。


そういうことでも魂を、磨くことができるのです。


楽しいことやうれしいこと、
目にした景色や、聞こえてくるメロディ、あたたかな言葉。
その日その日のなんでもないことも、
私の魂を磨き続けてくれたのです。



     *


できるだけ魂を光らせようと、毎日を送っていましたが、
ある日、私は少しだけ疲れてしまいました。


夢の中で私は、神様に会いました。


夢の中で私は、神様に聞いてみました。


神様、私はいつまで魂を磨けばいいのですか。
私の魂は、いつ完璧に美しくなるのですか。


神様は言いました。


あなたは、あなたの最後のひと呼吸まで、
魂を磨き続けなさい。
みんなその約束をして、地上に生まれているのですよ。


でも、神様、磨き終わらないうちに、
最後のひと呼吸がきたら、
どうすればよいのですか。


心配しなくて大丈夫。
あなたの魂は、最後のひと呼吸のとき、
必ず、最高の光を放ちます。


神様、私にはその自信がないのです。


あなたは、毎日魂を磨いています。
だから大丈夫。
最後のひと呼吸のとき、
魂はそれまでで一番美しい姿を見せてくれます。
何も心配いりませんよ。
あなたの魂は毎日、昨日より輝きを増しているのです。

ときどき、自分の魂を、離れたところから見てごらんなさい。
あなたの魂があなたの体を越えて、
まわりに光を与えていることにも、
気づくことができるでしょう。
このごろでは、あなたの魂の輝きで、
道を明るくする人も増えてきました。


さぁ、戻って、魂を磨いてきなさい。
毎日を楽しくうれしく感謝の気持ちで送るのですよ。
そうするとあなたの魂は、キラキラと光を強くしていきます。


あなたがここに来るのは、まだまだずっとずっと先。
あなたの人生を、楽しんでいらっしゃい。


あなたがどんなに素晴らしい魂を持って、ここに帰ってくるか、
私はそれを楽しみにしています。



     *



目が覚めた私は、
それまで気づかなかったことに気づきました。

昨日より今日。
今日より明日。


私の魂は輝きを増し続け、毎日新しく生まれ変わります。
そして必ず、その日の魂が1番光る魂。


少しの努力、少しのがまん、
そして
うれしいこと、楽しいこと。
日々の中に散りばめられた美しいもの。



神様との約束を思い出したので、
私は、なんにも心配しないで、
毎日を送っていくことができそうです。


なんにも心配しなくても、
私の魂は、昨日より光ります。


光り続けます。

林檎ランプ




秋が近づいてきたので

林檎ランプを出しました



林檎ランプの季節です

秋のしたくをしましょうね



静かなおうちができたなら

ランプに火を灯しましょう

その鍵を


冷たい水を飲み干して
部屋の窓を開けました

小鳥は何を見ていたの
小鳥は何を待ってたの

清らかな水を飲み干して
風吹く丘に立ちました

小鳥は何を見ていたの
小鳥は何を待ってたの


その時私は知りました

小鳥は空を見ていたの
小鳥は今を待ってたの

鳥かごの扉を開けましょう
その鳥たちを放つのです


鍵を握っているのは 誰

鍵を握っているのは 私

水晶の道


私からあふれるきらめきを追ってみて

それはかぐわしい未来への道しるべ



あの心細さは

それでも必要だったと

今なら分かるの



進む道は水晶の道

この道を行きましょう

pink cream soda



もうすぐ夏だから
pink cream soda 作ってあげる

 
それ飲んで笑おう
花買ってきて飾ろう


雲の切れ間はそこにあるよ


目の前の岩は
僕に任せて


僕はなんでもできるから
つらいことはなくしてあげる


だから君は
pink cream soda
ストローくわえて待ってて


夏の声を待ってて

お母さんの手のひらを

お母さんの手のひらを
 
あなたの頭にのせます



お母さんの手のひらは
   
あなたの頭をあたためます



お母さんの手のひらは

あなたの頭であたたまります



あなたはいつも前を向いている

それを感じました



心配しなくても大丈夫

それを伝えました



for the next stage

私たちは あちらこちらの海に

いくつものガラスを放り投げてきたわね



二人の言葉も
 
砂に吸い込まれていったわ



そうして

まだまだ

惜しげもなく

私たちは手放していく



波に沈むあの宝石を見送ったら

すぐにここを発ちましょう

あれはよくない

あ、あれはよくないと思ったら

心がそちらに流れないように



真っ直ぐなことや

美しいものに

心の目が開くように


大事なもの





   1  絶対に落としちゃだめよ

      大事だからね

      道に落としたそれを
   
      大事なものって気づく人は少ないわ




   2  でもぼくは気づきたい

      道に落ちたハガキ

      何も書かれていなくても

      これは誰かの大事なもの




   3  もしもハガキを拾ったら
   
      あたりをくるりと見わたして

      なくしものを探してる
    
      私の姿が見えるでしょう




   4  ここにあるよ

      ほら これ きみのだろう

      あなたの声が

      空から降ってきたわ 




   5  そのハガキ

      私を未来に運ぶものなの

      招待状なの

      大事な切符




   6  もう絶対落としちゃだめだよ

      大事だからね

      でも また落としたら

      次も僕が拾ってあげる




   7  そうして きみはゆく

      またあんなにスキップして

      そのうち羽が生えるだろう

      もうなくすなよ


      なくさないわ

その道に花咲き その花に露光る

細いくねくね道を歩いている

私はでも

細いくねくね道もこわくない



その道には

ピンクの薔薇が目を開き

深い緑に包まれている


     
空には鳥

さえずりは私に降る



花を数え
  
露を数え

私はくねくね道を行く



     
ここに花が咲くよと

ここに露が光るよと

そのひとつひとつを

あなたに告げに行く
              

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醍醐千里/ chisato

醍醐千里/ chisato

詩とエッセイと朗読で言葉を紡いでいます。
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