詩集~揺れるカーテンの下で

2017-09 

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   止まない雨はない  明けない夜はない

   この言葉をはじめて聞いたのはいつのことだっただろう。



   そうか!

   そうだよ!

   この夜もいつか明けるんだ。



   眠れなくて 世界にまるで自分ひとりしか存在しない気がして

   心細くてたまらない夜も

   必ず明けて朝を迎えた



   三時、新聞配達のバイクの音

   こんな時間にも起きている人がいると分かり

   ホッとする瞬間



   あの人は 私がふとんで悶々としている間も

   せっせと新聞を調え 配達準備をしていたんだよ



   四時 雨戸を開ける音

   五時 雀の声

   テレビをつければ 笑顔の天気予報



   そうして、あちらこちらで「おはよう」が交わされ

   誰もが長い夜を抜けて来る



   明けない夜はないんだよ

   それにひとりぼっちでもない

   暗い間は見えなくても みんなここにいる



   私も「おはよう」と言おう



   寝不足だし 泣いてたから

   すぐに元気いっぱいにはなれないけれど

   私の「おはよう」を待っててくれた人もいた



   おはよう


   おはよう


   夜が明けたね


   朝がきたんだよ


   もう大丈夫














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夜の洗濯



   夜の澄んだ空気の中で

   心の洗濯をしています



   公園のブランコも

   パン屋さんのとんがり屋根も

   家の前のアスファルトも

   夜風に洗ってもらっています



   キラキラ光が戻ったら

   明日の朝まで おやすみなさい






おやすみ 光とともに

     


     あなたの胸に
     
     不安がうずまいているのかと思うと

     私はいたたまれなくなり

     寝息がとぎれないようにとそっと近づき

     その胸に手をあてた



     静かに上下するこの胸が

     よいもの あたたかいもので満たされますように



     それを願って目をつぶり

     優しいシーンばかりをいくつも描いた



     冬の日だまり

     のんびり起きる休日の雨の朝

     旅先の澄んだ空気

     クリスマスのイルミネーション



     大好きな瞬間のあれこれに心が浮き立ち

     私の手のひらは急速にあたたまる



     何かが苦しくて暗闇にいるように感じても

     あなたが再び光に気づく日は もう間近に迫っているはず



     今 元気出してとなかなか言えない



     私はただただ その胸に光の玉を入れてゆく

     ストーブに薪をくべるように



     ずっと赤く燃えていて

     あなたの胸をあたためて



     おやすみ 

     今日もよくがんばったね


   
     おやすみ

     光とともに

     






    

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醍醐千里/ chisato

醍醐千里/ chisato

詩とエッセイと朗読で言葉を紡いでいます。
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